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2012/11/7

経済産業情報

「独の立地条件に満足」、化学企業の95%に

この記事の要約

化学業界誌『CHEManager』などが実施した独化学業界アンケート調査「CHEMonitor」の最新版によると、ドイツの産業立地条件を「良好」ないし「やや良好」と評価する企業は合わせて95%に上り、2007年の調査開始 […]

化学業界誌『CHEManager』などが実施した独化学業界アンケート調査「CHEMonitor」の最新版によると、ドイツの産業立地条件を「良好」ないし「やや良好」と評価する企業は合わせて95%に上り、2007年の調査開始以来最も高い数値となった。12年通期決算で増収・増益を見込む企業も90%に達しており、景気減速の影響はこれまでのところ比較的小さいようだ。

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「CHEMonitor」は、CHEManagerと企業コンサルティング会社Camelot Management Consultantsが独化学企業の幹部300人以上を対象に定期的に実施しているもので、業績見通しや成長・投資戦略などを尋ねている。

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雇用についての質問では、今後1年以内に従業員数を「削減する」企業は14%にとどまり、「現状維持」または「増員予定」が圧倒的多数を占めた。

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今後6カ月の投資計画では「増減なし」が約60%、「増やす」が28%に達し、「減らす」を大きく上回った。

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ただ、いくつかの項目では大手と中小企業の間に顕著な違いがみられた。ドイツの立地条件に関する判断では、業界全体で「良好」が29%、「やや良好」が66%だったのに対し、売上高5億ユーロ以上の大企業では「良好」が15%(前回に比べ12ポイント減)、「やや良好」が79%(同26ポイント増)で、「良好」が大きく減少。また、雇用を「削減する」と回答した大手企業は29%に上り、小規模企業(12%)、中規模企業(5%)を大きく上回った。

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