ドイツ化学工業会（VCI）が1日発表した独業界（製薬を含む）の2012年第3四半期売上高は前期の4～6月と同水準にとどまった。生産高は1.5％増加したものの、出荷価格が平均0.7％低下したため、売り上げがプラマイゼロとなった。
\地域別でみると、北米、南米、アジア向けの販売が好調だったのに対し、足元の欧州は債務危機の影響で振るわなかった。VCIのカールルートヴィヒ・クレイ会長（メルク社長）は「欧州連合（EU）域内の景気が上向くチャンスは現時点では小さい」と述べ、年内の業績回復は難しいとの認識を示した。
\工場稼働率は平均82.8％だった。前期の84.7％からは低下したものの、水準自体は依然として高いという。
\業界の2012年業績予測は据え置いた。生産高で3％減、出荷価格で2.5％の上昇、売上高で横ばいの1,840億ユーロを見込む。
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