ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年10月の乗用車新車登録台数は前年同月比0.5%増の25万9,529台となり、4カ月ぶりに拡大した。比較対象の11年10月に比べ営業日数が2日多かったことが大きく、市場環境は依然として厳しい。大幅な割引販売を行うために買い手未定の車両をディーラーが自ら陸運局に登録する措置(いわゆるTageszulassung)は全体の21.4%を占めた。1~10月の乗用車新車登録台数は261万8,327台で、前年同期を1.6%下回った。
\10月に新車登録が最も大きく伸びたブランドはスバルで、前年同月比117.1%増の547台に拡大した。これにランドローバー(65.3%増の952台)、ジャガー(44.0%増の229台)、クライスラー/ジープ/ダッジ(37.4%増の566台)が続く。
\ドイツ車はアウディの伸びが最も大きく、15.5%増の2万4,332台を記録。フォルクスワーゲン(10.0%増の6万647台)、スマート(8.4%増の2,650台)、メルセデス(0.4%増の2万4,215台)も増加した。フォードは0.3%減の1万9,846台で、それ以外のブランドは2ケタ台の落ち込みとなった(BMW/ミニ:10.3%減の2万1,851台、オペル:15.2%減の1万5,757台、ポルシェ:16.5%減の1,456台)。
\スバル以外の日本車は軒並み減少した。各社の実績はホンダが2.4%減の2,493台、日産/インフィニティが4.3%減の5,181台、スズキが10.3%減の2,491台、トヨタ/レクサスが15.7%減の6,105台、三菱が15.7%減の1,837台、マツダが29.1%減の2,062台、ダイハツが63.9%減の96台。
\日本車以外の主な輸入ブランドでは、セアト(25.6%増の6,131台)と起亜(13.7%増の4,835台)、ボルボ(13.5%増の2,764台)、現代(11.9%増の8,066台)、フィアット(8.9%増の5,918台)が増加。ルノー/ダチア(1.1%減の1万3,226台)、シトロエン(2.2%減の4,889台)、シュコダ(8.9%減の1万1,099台)、プジョー(16.5%減の5,962台)、シボレー(29.8%減の2,021台)は減少した。
\一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した10月の国内乗用車生産台数は44万6,000台で、前年同月を6%下回った。西欧市場の低迷が響いており、輸出台数は7%減の33万7,000台に落ち込んだ。
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