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2012/11/7

経済産業情報

少量パック菓子に人気

この記事の要約

一口サイズや食べ切りサイズといった少量パック菓子の人気が高まっている。健康意識が高まりカロリーの取り過ぎに注意する消費者が増えたことが背景にある。ただ、1人当たりの菓子消費量自体は減っていない。2日付『ヴェルト』紙が報じ […]

一口サイズや食べ切りサイズといった少量パック菓子の人気が高まっている。健康意識が高まりカロリーの取り過ぎに注意する消費者が増えたことが背景にある。ただ、1人当たりの菓子消費量自体は減っていない。2日付『ヴェルト』紙が報じた。

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独菓子製造業全国連盟(BDSI)によると、ドイツの1人当たりチョコレート消費量は昨年9.6キログラムだった。今年は9.5キログラムと、ほぼ同水準にとどまる見通し。

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菓子業界はカカオや砂糖などの原料価格高騰で苦戦を強いられているが、少量パックの人気で菓子の販売量はおおむね安定しており、原料高騰分をある程度相殺できる。

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一方、消費者保護団体は、内容量を小さくすることで実質的な値上げを見えにくくする「隠れ値上げ」に少量パックが悪用されていると批判。ハンブルク消費者保護センターの関係者は「10グラムパックのチョコレート10枚も、100グラムパックのチョコレート1枚も摂取カロリーは変わらないが、価格は少量パックの方がはるかに高い」と指摘する。

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これに対し多種類のミニパックチョコレートを販売するRitter Sportは「少量パックは製造・包装で大型パックよりコストがかかる」と反論している。

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