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2012/11/7

経済産業情報

「アジアはドイツにとってチャンス」は2人に1人

この記事の要約

ベルテルスマン財団は2日、アジアの経済的台頭に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、アジア諸国の台頭はドイツの発展にとって「どちらかといえばチャンス」ととらえるドイツ人は50%に達し、「むしろ脅威」(39% […]

ベルテルスマン財団は2日、アジアの経済的台頭に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、アジア諸国の台頭はドイツの発展にとって「どちらかといえばチャンス」ととらえるドイツ人は50%に達し、「むしろ脅威」(39%)を上回った。アジアの台頭に対しドイツがとるべき道としては「協力関係の強化」が37%に上り、「ドイツの利益を一層主張する」(18%)を大きく上回った。「現行路線の維持」は41%だった。

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市場調査会社TNS Emnidはベルテルスマン財団の委託を受け、ドイツ国内に住む14歳以上の1,001人を対象に電話による聞き取り調査を実施。アジア台頭による経済・社会的な影響やドイツの役割などを尋ねた。

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アジア台頭が国内の労働市場に与える影響では、「雇用が減少する」が42%で、「新たな雇用を生み出す」(26%)を上回った。

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中国、日本、インドの3国とドイツの関係に関する質問では、中国を「原料、エネルギー調達の競合」とみなす人が73%に達し、日本(48%)、インド(42%)を大きく上回った。日本については「新技術・製品開発の競合」との回答(73%)が他の2国よりも多かった(グラフ参照)。

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アジアの台頭に伴う問題をドイツが克服できるかとの質問では「出来る」が80%で圧倒的多数を占めた。「出来ない」は15%、「分からない・無回答」は4%だった。

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