鉄道大手Deutsche Bahn(DB)のフォルカー・ケーファー取締役(技術担当)は9日、水力発電由来の電力をエネルギー大手のEonから調達すると発表した。エコ電力の利用拡大方針に基づく措置で、2015年から供給を受ける。
\DBはドイツ最大の電力需要家。消費電力に占めるエコ電力の割合は現在22%で、Eonからの供給が始まると26%以上に拡大する。2020年には35%に引き上げ、50年には100%を達成する計画だ。
\Eonからはまず6年間、電力供給を受ける。供給量は年600ギガワット時(GWh)で、取引額は計2億5,000万ユーロに上る。28年まで契約を延長することもできる。
\EonはDB向けの電力をマイン、ドナウ、レッヒ、イザール、イン川およびエダー湖で発電する。
\DBは7月、Eonの競合RWEからもエコ電力の供給を受けることで合意した。契約期間は14~28年の14年間で、取引総額は13億ユーロ。年900GWhを調達する。
\風力とソーラー発電に由来する電力の使用量は現在それぞれ100GWh、20GWhにとどまる。電力供給量が天候に大きく左右されるため、使用量を抑制しなければならないという事情が背景にある。将来的には増やしていく方向だ。
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