エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は12日、2013年と15年の業績予測を達成できない見通しだと発表した。電力卸価格が低下しているため。同社は2013年の営業利益(EBITDAベース)で116億~123億ユーロ、最終利益で同32億~37億ユーロを見込み、15年のEBITDAでも125億~130億ユーロを予想していた。
\電力価格が下落しているのは欧州債務危機を受けて南欧諸国を中心に産業向け電力の需要が鈍っているためだ。足元のドイツでも風力や太陽光など再生可能エネルギーに由来する電力を優先する政策のしわ寄せで、石炭・天然ガス発電の利益率が低下している。
\Eonが13日発表した1-9月期決算は好調で、最終利益は前年同期比165%増の30億2,600万ユーロに拡大。EBITDA(特殊要因を除く)と売上高もそれぞれ35%増の88億1,700万ユーロ、21%増の936億2,900万ユーロに上った。
\