炭素製品大手の独SGL（ヴィースバーデン）が8日発表した2012年7-9月期（第3四半期）決算の最終損益は2,270万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字（2,150万ユーロ）から大幅に悪化した。顧客の事業低迷に伴い炭素繊維事業で5,400万ユーロの減損を計上したことが響いた。
\顧客の米航空機大手Boeingで次世代中型機「787（Dreamliner）」の生産が遅れているほか、派生モデル「787-8」の生産機数が従来計画を下回る見通しとなったことが減損の大きな理由。このほか、風力発電パーク建設プロジェクトが資金難で遅延していることも影響した。営業利益は770万ユーロで、前年同期から84.0％減少した。
\売上高は13.1％増の4億4,610万ユーロに拡大した。ポルトガルの炭素繊維前駆体メーカーFisipeを買収したことが大きい。
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