電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)が8日発表した2012年7-9月期(第3四半期)決算の最終損益は69億ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(10億6,900万ユーロ)から大幅に悪化した。米国の移動通信サービス子会社T-Mobile USAで巨額の評価損を計上したことが響いた。特殊要因を除いた最終損益は9億2,600万ユーロの黒字だった。売上高は0.1%減の146億5,100万ユーロ。
\同社は10月、米市場4位のT-Mobile USAを同5位のMetroPCSと合併する計画を発表。これに伴い同子会社の評価額を74億ユーロ引き下げた。
\巨額の赤字計上にも関わらず、2012年通期の業績予測を据え置いた。特殊要因を除いた実質の営業利益(EBITDAベース)で180億ユーロを確保するとしている。
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