宝飾品や時計、筆記具の高級ブランドを展開するスイスのRichemont(ベルヴュー)が9日発表した2012年9月中間期決算の売上高は51億600万ユーロとなり、前年同期比で21%増加した。ユーロ安の効果が大きく、為替変動の影響を除いた実質の増収率は12%にとどまった。急成長が続いたアジア市場では減速が鮮明になっており、同社の10月の実質売上成長率は7%へと落ち込んだ。
\アジア太平洋市場での売上高は21億300万ユーロで、全体の41%を占めた。ただ、実質成長率は9%にとどまり、全体の12%を下回った。日本とアメリカ大陸はそれぞれ同4%。
\欧州は同19%に上った。債務危機にもかかわらず欧州売上が大きく伸びた背景には、アジアからの観光客が高級品を買い込んでいるという事情がある。
\9月中間期の最終利益は52%増の10億8,100万ユーロと大幅に拡大した。為替効果と販売価格の引き上げで水準が高まった格好だ。
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