保険大手の独Allianz(ミュンヘン)が9日発表した2012年7-9月期(第3四半期)決算の最終利益は14億3,700万ユーロとなり、前年同期の2億5,800万ユーロから457%増加した。前年同期はギリシャ国債などで巨額評価損を計上しており、その反動が大きい。事業も好調で、営業利益は32.8%増の25億3,200万ユーロに拡大。売上高は4.7%増の252億ユーロに達した。
\営業利益は生命・医療保険と資産管理部門が好調で、それぞれ58.1%増の8億2,200万ユーロ、58.1%増の8億4,900万ユーロに拡大した。一方、損害・事故保険部門は自然災害に伴う保険金支払いがかさんだため、4.3%増の11億5,900万ユーロと小幅増益にとどまった。
\同社は10月末、2012年12月期の営業利益を従来予測の77億~87億ユーロから90億ユーロ以上に上方修正した。今回の決算発表で同予測を据え置いており、米国を襲ったハリケーン「サンディ」の影響は比較的小さいもようだ。
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