非営利の市場調査機関GfK Vereinは8日、ドイツの就業者2,500人以上を対象に『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』紙と共同で実施した意識調査の結果を明らかにした。それによると、就職先選択(転職)の際の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」の重要度は0を最低、100を最高とするスコアで44.9点を獲得し、「年収アップ」の65.2点に次いで高かった。労働に対して給与面だけでなく、自分の生活環境・時間の確保を重視する傾向が高まっていることがうかがえる(グラフ参照)。
\仕事に対する悩みでは、「負担が大きすぎる」を挙げた人が57%、「ストレスによる健康上の問題」が58%に上った。また、「趣味の時間を削る」(34%)、「健康を気にかけるゆとりがない」(30%)、「友達とゆっくり過ごす時間がない」(28%)、「家族とゆっくり過ごせる時間がない」(22%)なども比較的多かった。
\ワーク・ライフ・バランスの実現に向け雇用者に望む改善点を挙げてもらったところ、女性社員の支援、管理職を対象にしたパートタイム制の導入、育児休暇後の復職支援などが挙がった。
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