中道左派の全国紙『フランクフルター・ルントシャオ(FR)』は13日、フランクフルト区裁判所に会社更生手続きの適用を申請した。資金繰りに行き詰ったため。インターネットの普及を背景にドイツの出版・新聞業界は苦境に立たされており、英『ファイナンシャル・タイムズ』の姉妹紙で2000年に創刊した『ファイナンシャル・タイムズ・ドイチュラント(FTD)』も近く廃刊になるとの観測がある。
\FRは1945年の創刊。近年は経営悪化に歯止めがかからず、人員削減を実施したほか、2007年には大型のブランケット版から、地方紙や大衆紙が採用する小型のタブロイド版に切り替えた。編集業務を他の新聞社と一部共同化するなどしてコスト削減に取り組んできたが、奏功しなかった。
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