ソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)が中国での株式公開を検討している。同国事業の重要性が高まっているためで、外資向けの上場制度が整えば実施する意向だ。ヴェルナー・ブラント取締役(財務担当)が証券紙『ベルゼン・ツァイトゥング』に明らかにした。
\中国政府は2009年、外資が上場できる取引所を上海に設置する方向で準備を開始した。だが、欧州債務危機を受けて計画は現在、棚上げとなっている。同取引所の開設がSAP上場の前提となる。
\SAPの第3四半期中国売上は前年同期比で40%増加した。中国は同社にとって6番目に大きな市場となっている。中期的には現地売上高を10億ユーロの大台に乗せる目標だ。
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