米General Motors(GM)の欧州子会社Opel(リュッセルスハイム)が自動車金融サービスを再開する。親会社GMが米自動車金融大手Ally Financialの国際事業を買収するためだ。同サービスを自前で提供できると、自動車を販売しやすくなるため、販売減が続くOpelは業績改善に向けて大きな武器を得ることになる。
\GMは2006年、金融サービス子会社GMACの過半数株を投資会社Cerberusに売却。これに伴いGMACは社名をAlly Financialに変更した。
\OpelはGMACを通して金融サービスを展開してきたが、GMACがCerberusの手に渡ったことで、同サービスを自ら提供することができなくなった。このため顧客にとって魅力のある金融サービスを提供できない状況に陥っている。欧州では債務危機で銀行の与信審査が厳しくなっていることから、自前の金融サービスを展開できるメリットは大きい。
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