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2012/11/28

企業情報

Sal. Oppenheim jr. & Cie. AG & Co. KGaA―大規模なリストラへ―

この記事の要約

Deutsche Bankの資産管理子会社Sal. Oppenheim(ケルン)は20日、大がかりな組織再編と人員削減を実施すると発表した。Deutsche Bankの資産管理事業再編に伴う措置。『南ドイツ新聞』によると […]

Deutsche Bankの資産管理子会社Sal. Oppenheim(ケルン)は20日、大がかりな組織再編と人員削減を実施すると発表した。Deutsche Bankの資産管理事業再編に伴う措置。『南ドイツ新聞』によると、計930人の行員のうち500人が整理されるという。経営陣は現在、従業員代表とリストラ交渉を進めており、人員削減の規模についてコメントを控えている。

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Deutsche Bankは収益力の弱い資産管理事業を抜本的に改革する方針で、これまで個別に展開してきた個人向け事業と機関投資家向け事業を新設のアセット・ウェルス管理部門(AWM)に統合。2015年までに同部門の税引き前利益を17億ユーロへと倍増させる計画だ。

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これに伴いSal. Oppenheimが手がける資産管理事業との重複を解消する。同子会社のパブリックファンドの大半はDeutsche Bankのファンド子会社DWSに移管されるもよう。また、Sal. Oppenheimは今後、Deutsche Bankの業務インフラを可能な限り活用しコスト削減を図る。

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Sal. Oppenheimは創業220年の老舗銀行。リーマンショックに伴う金融危機で痛手を負った影響で財務が悪化し、Deutsche Bankに買収された。

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