出版大手の独グルーナー+ヤールは23日、同社が刊行する経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(FTD)』を廃刊することを明らかにした。12月7日号が最終号となる。
\FTDは2000年2月、英『ファイナンシャル・タイムズ(FT)』の姉妹紙として創刊された。他の全国紙に比べスクープ記事が多く、内容的にも読みやすいなどの特徴があったが、発行部数と広告収入の減少を受けて廃刊を余儀なくされた。黒字を計上した年は一度もなく、累積赤字は2億5,000万ユーロを超える。
\グルーナー+ヤールは経済メディア事業を大幅に縮小する方針で、ビジネス誌『Impulse』、証券誌『Boerse Online』は売却する方針。買い手がない場合は廃刊とする。経済誌『Capital』は手元に残す。
\同社にはメディア大手ベルテルスマンが74.9%、出版事業を手がけるヤール家が25.1%をそれぞれ出資している。
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