郵便・物流大手のDeutsche Post（ボン）が食料品宅配事業に本格参入する。現在は試験プロジェクトを実施中で、今後3～4年で全国に宅配できる体制を構築する意向だ。アンドレイ・ブッシュ社長が地方紙『オスナブリュック・ツァイトゥング』に明らかにした。
\Deutsche Postは同事業の本格化に向けてオンライン食品スーパーのAllyouneedを買収。同子会社を利用して食品宅配の試験プロジェクトを5月からケルン市で実施している。顧客は11時半までに注文すると、その日の18～20時ないし20～22時のどちらかの時間帯を選んで配達させることができる。
\最大の課題は魚や牛乳、野菜など生鮮食料品の鮮度を保つことだ。現在は冷凍・冷蔵車両を保有していないため、ドライアイスや車輪付きの冷蔵庫を活用して配達している。同社は生鮮品輸送の新たな手法を開発するため、この分野で先行するヤマト運輸の協力を仰ぐ。
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