医薬品流通大手の独Celesio（シュツットガルト）は6日、薬局事業の新しいコンセプトを発表した。欧州で展開する薬局ブランドを統一するほか、集客力の強化につながる新サービスを展開。また外部の薬局との提携にも取り組み、収益力を高める意向だ。
\同社は英国を中心に欧州全体で薬局を計2,200カ所、運営している。薬局ブランドは統一されていない。今後は全店を「Lloyds」ブランドで展開していく。
\Lloydsでは顧客に詳細な製品情報を提供するほか、店内に相談スペースを設けてアドバイスも行う。ニーズの多い皮膚疾患と疾痛の2分野で重点的にアドバイスを提供。スキンスキャナーなど最新の機器やペイン・アセスメントなどの手法を利用して分析結果をその場で提示する。必要があれば外部の専門家からアドバイスを得たり、医療機関を紹介する。
\ドイツなど薬局チェーンが法律で禁止・制限されている国では個々の薬局と提携する。どの程度の範囲で提携するかは各薬局の判断に任せ、独立性・自主性を尊重する意向だ。
\新コンセプトの実施に向け、同社は英国とイタリアで試験プロジェクトを開始した。来年には欧州全域にプロジェクトを拡大。成果を分析したうえで14年から本格展開していく。
\薬局事業の今年1-9月期の売上高は26億ユーロで、売上高営業利益率は5.9％だった。
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