GMの欧州子会社Opel(リュッセルスハイム)は10日、独ボーフム工場での車両生産を2016年で全面的に打ち切ると発表した。西欧市場の低迷と業界が抱える過剰生産能力を踏まえた措置。ボーフムにある物流拠点は維持し、同地で新規の部品生産も行う方向としている。
\欧州自動車工業会(ACEA)によると、欧州連合(マルタを除く26カ国)の10月の新車登録台数は前年同月比4.8%減の95万9,412台となり、13カ月連続で落ち込んだ。Opelなど欧州の大衆車メーカーにとってはユーロ危機のほか、現代自動車など韓国メーカーの躍進も痛手となっている。
\ボーフム工場は生産設備が老朽化しており、同社は現行「Zafira」の生産終了に合わせて車両製造を中止する。同工場の従業員3,000人のうち何人が16年以降も雇用されるかは未定。
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