仏老人ホーム大手のKorian（パリ）は10日、独同業Curanumに対する株式公開買い付け（TOB）計画を発表した。TOBが成立すると、ドイツ事業は大幅に拡大。同市場最大手のPro Senioreにほぼ匹敵する見通しだ。Curanumは同TOBを原則として受け入れる意向を示している。
\Curanumを1株当たり2.50ユーロで買収する。これは前営業日に当たる7日の終値を約14％上回る水準で、買収総額は最大1億600万ユーロに上る。75％以上の確保をTOBの成立条件としている。
\Curanumはドイツ国内の77カ所で老人ホームを運営しており、定員は計1万人強。売上規模は2億6,600万ユーロに上る。Korianとは事業や地域面で補完性が高いという。
\Korianは2001年の設立で、ドイツ市場には2007年に参入した。同国で運営する老人ホームは42カ所、定員は計5,000人強。イタリアでも事業を展開しており、昨年の売上高は計10億ユーロに上った。
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