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2012/12/12

企業情報

Bahlsen GmbH―国内向けクリスマス菓子生産から撤退―

この記事の要約

独大手菓子メーカーのBahlsen(ハノーバー)が国内市場向けクリスマス菓子の生産を年内で終了する。スーパーが手がけるプライベートブランド(PB)の台頭を受けて価格競争が激しくなり、利益の確保が難しいと判断した。2013 […]

独大手菓子メーカーのBahlsen(ハノーバー)が国内市場向けクリスマス菓子の生産を年内で終了する。スーパーが手がけるプライベートブランド(PB)の台頭を受けて価格競争が激しくなり、利益の確保が難しいと判断した。2013年からはシュトレンやレープクーヘンなどの伝統的なクリスマス菓子は生産せず、クッキーなど全シーズン用菓子の生産に集中する。

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隣国オーストリアでは今後もクリスマス菓子の生産を続けていく。カフェ文化が根づく同国では菓子の需要が高く、ドイツのような厳しい価格競争がないためだ。ドイツと異なりクリスマス菓子の需要が年々後退することも起きていない。

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BahlsenはLiebniz-Keksなどのバタークッキーで有名な独老舗菓子メーカーで、世界80ヵ国に商品を輸出している。11年の売上高は5億2,100万ユーロで、国外の割合は49.2%に上った。

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