テュフ ズードなどドイツの技術監査協会が加盟する業界団体VdTUEVが6日発表した自動車の故障に関する最新レポート(TUEV-Report 2013)によると、2011年7月~12年6月に行われた車検で重大な故障が見つかった車両の割合は20%に達し、前年の19.7%からやや上昇した。陸運局に登録された車両のうち約800万台が看過できない故障を抱えている計算という。故障率が少ないモデルのランキングでは日本車とドイツ車がすべての車齢部門でトップ10を独占した。
\車齢2~3年の部門ではフォルクスワーゲン(VW)の小型車「ポロ」が1位に浮上。前年1位のトヨタ「プリウス」は7位へと後退した。2位にはマツダ「マツダ3」、3位にはアウディ「Q5」が入った。
\車齢4~5年のモデルでは「プリウス」が1位で、2位はマツダ「マツダ2」、3位はトヨタ「オーリス」だった。同6~7年ではポルシェ「911」が1位、トヨタ「カローラ・ヴァーソ」が2位、プリウスが3位。911は平均走行距離が比較的短く、8~9年、10~11年でも首位につけている。
\各部門のトップ10に入ったモデル数が最も多いブランドはトヨタで20に達した。ドイツ車は計21で、日本車の31を下回った。独日メーカー以外のブランドはトップ10にまったく入っていない。
\すべての車齢に共通して故障が多かった部品はライト、ブレーキ、車軸。車齢9年以上ではこれに排ガスシステムが加わる。
\一方、車検で全く故障が見つからない車両は増加傾向にあり、2007年の48.3%から今年は55.1%へと大幅に改善した。
\同レポートは7日発売の『Auto Bild』誌に掲載されている。
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