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2012/12/12

経済産業情報

ドイツ~ノルウェー間に海底ケーブル敷設、2国間で電力需給調整へ

この記事の要約

ノルウェーの国営送電網会社Statnettと独高圧送電網会社Tennet TSO(以下:Tennet)、ドイツ復興金融公庫(KfW)は4日、ドイツとノルウェーの間に直流高圧海底ケーブルを敷設する契約を結んだと発表した。ケ […]

ノルウェーの国営送電網会社Statnettと独高圧送電網会社Tennet TSO(以下:Tennet)、ドイツ復興金融公庫(KfW)は4日、ドイツとノルウェーの間に直流高圧海底ケーブルを敷設する契約を結んだと発表した。ケーブル敷設により電力を相互に融通できるようになるため、電力の需給バランスの安定化につながるとしている。

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今回の3社の提携は、ノルウェー石油エネルギー省と独連邦経済省が今年6月、両国間に約600キロメートルの海底ケーブルを敷設することで合意したことを受けたもの。海底ケーブルの開通によって、ドイツからは北海の洋上風力発電パークで生産した電力の余剰分をノルウェーに輸出できるようになる。一方、なぎなどで発電できず需給がひっ迫した際にはノルウェーの水力発電所から電力の供給を受けられるようになる。

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総工費は15~20億ユーロで、Statnettが50%、KfWとTennetが残り50%をそれぞれ出資する。海底ケーブルの容量は1,400メガワットで、大規模な発電所一基分に匹敵する。2014年に着工し、18年末から稼働する予定だ。

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