独連邦財務省は12日、業務用不動産を所有・運営する国有企業TLG Immobilien（ベルリン）を米投資会社Lone Starに売却すると発表した。住居用不動産会社TLG Wohnenについても先ごろ売却先を決定しており、政府は今回の取引により旧東ドイツ国有不動産の民営化を終了する。
\TLG Immobilienはオフィスビル、ショッピングセンター、工業団地、ホテルなど計780件を運営している。政府は同社を債務の引き受けも含めて11億ユーロで売却する。売却益はドイツが行う民営化では過去5年間で最大の規模という。
\TLG Immobilienは東西統一直後の1991年、東ドイツの国営企業の民営化を担当する東独信託庁の傘下企業として設立された。政府は不動産市場の活性化を受けて同社民営化の準備を開始。住居用不動産部門を今年初にTLG Wohnenとして分離したうえで、両社の民営化入札を実施した。
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