サプライチェーンのグローバル化とインターネットの普及を背景に、知的財産権を侵害される企業が増えている。会計監査法人のアーンスト&ヤング(E&Y)がドイツ企業を対象に実施したアンケート調査によると、過去3年間に模造品の被害に「遭った」企業は96%に達した。「頻繁に」「年に数回」との回答は合わせて79%、「年1回」も13%で、「一度もない」は4%に過ぎなかった。
\E&YはDAX銘柄企業数社を含む大手から中小までの企業24社を対象にアンケートを実施した。業界の内訳は、衣料・アクセサリー27%、食品・し好品21%、衛生・インテリア用品21%、自動車11%、電子産業5%、IT産業5%、化粧品5%、その他5%。
\「御社が知財権侵害の被害に遭うケースは今後、増えると思うか」の質問では「そう思う」が42%で、「そうは思わない」の4%を大きく上回った。
\模造品が販売されたチャンネル(複数回答)を尋ねたところ「小売店」が75%、「インターネット」が63%、「卸売店」が50%だった。
\新製品を発売してから模造品が出回るまでの期間は「1年後以降」が36%、「7~12カ月後」が23%、「4~6カ月」が27%、「1~3カ月」が9%、「1カ月以内」が5%と、発売から1年以内に模造されるケースが過半数を占める。
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