欧州旅行最大手の独Tui(ハノーバー)が英子会社Tui Travelと合併協議を行っているもようだ。Tui Travelが16日付のプレスリリースで明らかにしたもので、協議は初期段階にあるという。Tuiは英国法に基づき2月13日までに法的拘束力のある合併提案、ないし同プレスリリースに対する態度表明を行わなければならない。Tuiは現時点でコメントを控えている。
\Tui TravelはTuiの旅行部門と英旅行大手First Choiceが2007年に合併して創設された企業で、ロンドンに本社を置く。Tuiは同子会社の株式56.4%を保持するほか、ホテル、クルーズ旅行会社、海運大手Hapag-Lloydに出資している。
\TuiがTui Travelと合併協議を開始した背景には両社の業務が重複しシナジー効果が引き出されていないことがある。Tuiは無配が続いており、株価は下落。同社の時価総額は現在、保有するTui Travel株56.4%の価値を下回っている。メディア報道によると、アナリストは両社の合併でコストを最大1億ユーロ圧縮できると試算している。
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