Karlsberg Brauerei GmbH(ホームブルク)が新製品の開発に力を入れている。蘭ビール大手のHeinekenと独Schoerghuberの合弁会社、Brau Holding International AG (BHI)との資本提携を2009年に解消、「実験精神」を重視する社風が戻ってきた。21日付『フラクンフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\同社は02年、自社製品を収益力の高い国際ブランドに育て上げる狙いで、BHIから45%の出資を受け入れた。だが、資本提携の結果、事業の決定をほとんど行えない状態へと転落。これが製品開発にも悪影響を及ぼしていた。
\2010年に経営陣に加わったクリスティアン・ウェーバー氏が事業の刷新をけん引している。製品ポートフォリオの調整や新商品の開発に斬新なアイディアを提供。同社初の社債も発行し。3,000万ユーロの資金調達を達成した。
\同社は1878年設立の老舗ビールメーカー。欧州で初めて缶ビールを製造したほか、コーラとビールを混合したミックスビールも開発した。
\ウェーバー氏は果汁や炭酸水を加えたミックスビールやノンコールビール市場はまだ伸び代があるとし、商品の開発・改良に力を入れている。ミックスビール”Mixery”シリーズでは複数の製品が販売されており、主力製品のひとつだ。このほかにも、豪ロックバンドAC/DCのロゴがデザインされたラベルを採用した缶ビールや、1リットル入りの瓶ビール”Liter Bombe Libo\などユニークな商品を手がけている。2011年の売上高は4億9.400万ユーロ。利益を計上したという。
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