独バイオ業界団体のBio Deutschlandと業界専門誌『transkript』は14日、バイオ企業の事業見通しに関するアンケート調査結果を公表した。それによると経営の現状について肯定的な見方をする企業が増加。今後の見通しについては「悪くなる」との回答がやや増えたものの、研究開発投資を拡大予定の企業が増えるなど、景気の先行き不透明感が増すなかで技術力向上を通じて競争力を高めようとする姿勢がみてとれる。
\事業の現状判断を示す指数(2006年=100)は96.49で、前年に比べ0.31ポイント上昇。金融・経済危機発生以前(07年:99.30)の水準には及ばないものの、08年以降では最も高い数字となった。一方、今後の見通しを示す期待指数は1.5ポイント減の90.99に後退した。「悪くなる」との回答の割合(8.5%)は前年と変わらなかったが、「良くなる」が48%から44%に下がったことで押し下げられた。今後の雇用見通しでは「増員する」が5ポイント減の55%、「減員する」が2ポイント増の6%となり、指数は2.26下がって92.52となった。
\研究投資額の見通しに関する指数は2.35ポイント増の96.1に上昇した。前年より投資を減らす予定の企業は2%(11年:4%)にとどまった。
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