経営難に陥る病院が増加している。ドイツ病院協会(DKG)が16日発表したアンケート調査レポート「Krankenhausbarometer 2012」(病床数50以上の病院245施設を対象に実施)によると、2011年は3分の1の病院が赤字で、その数は前年に比べ約30%増加。黒字の病院の割合は前年の68%から55%に落ち込んだ。人件・光熱・物件費などの経費上昇のほか、国による医療費削減が響いているようだ。
\「11年の業績が前年に比べて悪化した」との回答も60%と多く、「12年の経営状況が良好だ」は全体の4分の1にとどまった。2013年の見通しについては「経営状況が悪化する」が40%を占め、「改善する」の22%を上回った。
\DKGは健康保険組合による診療報酬の未払いや支払遅延も病院にとって深刻な問題だと指摘。その総額は110億ユーロに達すると批判した。これに対し健保は、診療報酬請求が適正でないことが原因だと反論している。
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