化学大手のBeiersdorf（ハンブルク）が24日発表した2012年の売上高（暫定値）は前年比4.7％増の60億4,000万ユーロとなり、初めて60億ユーロの大台に乗った。主力のコスメティック製品の分野で出遅れていた新興市場事業の強化戦略が奏功。第4四半期に限ると売上成長率は7.7％に達した。
\コスメティック部門では南米、東欧事業が全体をけん引し、12年通期の売上高が4.9％増の50億4,800万ユーロに拡大した。特にブラジル、ロシア、ポーランドで増収幅が大きかったという。中国は横ばいにとどまった。足元の西欧売上は低迷した。景気低迷のほか、利益率向上に向けて製品の種類を削減したことが響いた格好。ドイツ本国は大口顧客であるドラッグストアチェーンSchleckerが倒産したものの、前年水準を保った。
\接着剤部門Tesaは一般消費者向けと産業向けがともに好調で、売上高は3.6％増の9億9,200万ユーロに拡大した。特に自動車、電機産業向けが好調だったという。
\特別費計上前の売上高営業利益率で約12％を確保するとした目標は達成できたという。これをもとの営業利益を計算すると約7億2,500万ユーロに上る。
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