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2013/1/30

企業情報

Commerzbank AG―最大6,000人削減へ―

この記事の要約

独銀行2位のCommerzbank(フランクフルト)は2016年までの今後4年間でフルタイムの従業員を4,000~6,000人削減する。事業再編プログラムの一環で、オンラインバンキング子会社Comdirectとポーランド […]

独銀行2位のCommerzbank(フランクフルト)は2016年までの今後4年間でフルタイムの従業員を4,000~6,000人削減する。事業再編プログラムの一環で、オンラインバンキング子会社Comdirectとポーランド子会社BRE Bankを除く国内外の全部門が対象となる。同行のイントラネットに24日に掲載された情報をもとに各種メディアが報じた。

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Commerzbankは昨年11月、収益力の強化に向けて16年までに総額20億ユーロを投資するとともに、人員削減も行う方針を打ち出した。これらの措置の中心となるのは収益力の弱い個人顧客事業で、経営陣は同事業の自己資本利益率(ROE、税引き前ベース)を現在(2012年1-9月期)の7.3%から12%超へと引き上げる計画だ。

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人員削減の規模は今後、従業員代表、サービス労組Verdiとの交渉で最終決定する。交渉は2月に開始される予定。

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ドイツの個人顧客市場では銀行間の競争が激しい。また、顧客の間では銀行の利幅と顧客リスクが大きい金融市場商品を嫌って利幅とリスクの小さい預金商品を好む傾向が強く、銀行は利益が圧迫されている。

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コンサルティング大手Ernst &Young(E&Y)のアンケート調査によると、国内銀行の4割が収益力強化に向けて人員削減を計画。大手銀Hypo-Vereinsbankは今年と来年、個人顧客部門で計1,000人を整理するもようだ。

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