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2013/2/6

総合 - ドイツ経済ニュース

12月小売売上、実質4.7%減に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が1月31日発表した2012年12月の国内小売売上指数(自動車販売店を除く)は前年同月を名目で1.9%下回り、物価を加味した実質では4.7%落ち込んだ。営業日数が計24日と比較対象の11年12月より2日少 […]

ドイツ連邦統計局が1月31日発表した2012年12月の国内小売売上指数(自動車販売店を除く)は前年同月を名目で1.9%下回り、物価を加味した実質では4.7%落ち込んだ。営業日数が計24日と比較対象の11年12月より2日少なかったことが強く響いたのは確かだが、営業日数と季節要因を加味した前月比の変動率も名目2.0%減、実質(物価調整値)1.7%減となっており、消費者が支出を抑制したことがうかがわれる。

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市場調査大手GfKの消費者景況感指数はリーマンショックを起点とする先の金融・経済危機からの回復後は高水準が続いており、ロイター通信がエコノミストを対象に実施した簡易アンケート調査では12年12月の小売売上の予想変動率が前年同月比で平均マイナス0.1%と小幅減にとどまっていた。

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12月は第4四半期のマイナス成長見通しが高まるなど景気の先行き懸念が強まった時期に当たっており、これが消費マインドを冷え込ませたもようだ。

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前年同月比の実質変動率を部門別でみると、食料品店は4.1%、非食料品店は5.3%の幅でそれぞれ後退した。後退幅が最も大きいのは繊維・衣料品・靴・革製品販売店で、6.5%落ち込んだ。暖冬で冬物衣料の売れ行きが鈍ったことが痛手となったもようだ。このほか、コスメティック・医薬・衣料品店(マイナス6.3%)、通販(マイナス6.1%)も大きく落ち込んだ。

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12年通期の小売売上は前年を名目で1.9%上回り、3年連続で増加した。一方、物価調整後の実質では0.3%減少、3年ぶりに縮小した。

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