ドイツ連邦雇用庁(BA)が1月31日発表した同月の失業者数は前月を29万8,000人上回る313万8,000人となり、10カ月ぶりに300万人の大台に乗った。季節柄、屋外労働の需要が減ったほか、クリスマス商戦の終了を受けて小売店が臨時社員を削減したことが響いた格好。季節要因を除いた実質の失業者数は1万6,000人減少している。失業率は7.4%で、0.7ポイント増加した。
\求人指数BA-Xは158で、前月から1ポイント上昇した。前年同月比では21ポイント低下している。
\雇用情勢は今後も安定的に推移する見通しで、BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は地方紙『パッサウアー・ノイエ・プレッセ』に対し、平均失業者数が今年も300万人未満となり、3年連続で200万人台にとどまるとの見方を示した。景気の影響で上半期は低迷するものの、下半期から改善するとみている。
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