自動車大手の独Daimler（シュツットガルト）は1日、戦略提携先の北京汽車（BAIC）と新たな契約を締結した。BAICの乗用車子会社BAIC Motorに出資するほか、合弁販社への出資比率を1ポイント増の51％に拡大。BAICはその見返りとして、折半出資の合弁生産会社Beijing Benz（BBAC）への出資比率を51％へと引き上げる。
\DaimlerはBAIC Motorの新株12％を引き受ける。外資系の自動車メーカーが中国企業に出資するのは初めてのケースという。BAIC Motorの取締役会には役員2人を送り込む。
\BBACではMercedesブランドの乗用車「Cクラス」「Eクラス」「GLK」を生産している。BAIC Motorは香港市場での新規株式公開（IPO）を計画しており、BBACの過半数資本獲得はIPOで有利に働くという。
\Daimlerは競合Audi、BMWに比べて後れを取っている中国事業を強化する意向で、12月には同国事業を統括する取締役ポストを新設。また、それまで同社とBAICが個別に展開してきた販売事業を折半出資の合弁販社Mercedes Benz Sales Servicesに統合した。Daimlerは今回の合意により同販社の過半数資本を獲得する。
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