電機大手の蘭Philipsは1月29日、音響機器などエンターテイメント事業を船井電機に1億5,000万ユーロで売却することで合意したと発表した。収益力の高い事業に集中する戦略の一環。年末までの売却手続き完了を見込む。
\売却するエンターテイメント事業には、DVDなど音響機器やヘッドホン、スピーカーといった関連機器、コードレス電話、電池、携帯電話の充電器などが含まれる。Philipsは今年6月までに対象事業を継承する新会社を設立し、同社の全株式を船井が取得する。船井は対象製品で5年半はPhilipsのブランドを使用できる契約を結ぶ。
\Philipsは家電事業を縮小し、照明、医療機器やコーヒーメーカー、電気カミソリなど急成長している一部の家電事業に集中する戦略を進めており、テレビ事業を昨年に切り離したばかり。音響機器事業についても、パソコンやスマートフォンなど携帯端末で代用する動きが広がっていることから、収益拡大が難しいとして放出に踏み切った。
\