米コンピューター大手Hewlett-Packard(HP)の独法人Hewlett-Packard GmbH(ベブリンゲン)は1日、フランクフルト近郊のリュッセルスハイムにあるサービス拠点を年末に閉鎖すると発表した。米本社が打ち出した事業再編計画の一環で、同拠点の職員1,100人を整理する。独法人のフォルカー・シュミート社長は『ハンデルスブラット』紙に対し、「HPは今後、世界に配置したコンピテンスセンターを通したサービス業務を増やしていく。そうすることで初めて質の良いサービスを手ごろな料金で提供できる」と事情を説明した。
\リュッセルスハイムの拠点は数年前に買収したサービス企業EDSの本社所在地で、EDS自身もその数年前に米自動車大手General Motors(GM)から譲り受けた。EDSは現在もGM向けにITサービスを提供している。リュッセルスハイムにはGMと同子会社Opelの事業拠点が集積しており、HPの削減対象となる従業員の一部はGMとOpelに移籍することが決まっているようだ。
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