ソーラー発電プロジェクト事業者のWirsol Solar(ヴァークホイゼル)が中国市場の開拓に積極的に取り組んでいる。現地市場の急速な拡大が今後も期待できるうえ、発電効率の高いメガソーラーを建設する能力で中国企業の能力が低いため、受注獲得のチャンスは大きいと判断。同社の創設者の1人であるシュテファン・リール取締役は2年前から家族で北京に住んでいる。同取締役への取材をもとに4日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\中国政府は太陽光発電の規模を今後3年で昨年の10ギガワット(GW)から4倍の40GWに拡大する計画。年10GWのスピードで拡大する計算で、市場の将来性は高い。
\一方、中国の電力会社や太陽電池モジュールメーカーはメガソーラーのプロジェクト事業を手がけているものの、そうした施設の発電効率はドイツの半分に過ぎないという。プロジェクト分野のノウハウが不足しているためだ。同社はこの分野で10年以上の経験があり、競争力に自信を持っている。
\現地プロジェクトには中国製品を利用する。電機メーカーが上海南部に持つ工場の屋上に近く、10MWのソーラー発電設備を同メーカーとの折半出資で設置する予定だ。
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