半導体大手の独Infineon(ミュンヘン)が1月31日発表した2012年10-12月期(第1四半期)の最終利益は1,900万ユーロとなり、前期の1億3,800万ユーロから86%減少した。景気低迷を背景に顧客企業が投資を抑制。売上高と営業利益もそれぞれ13%減の8億5,100万ユーロ、62%減の4,400万ユーロに落ち込んだ。
\売上高が最も大きく落ち込んだのは産業向け部門(IPC)で、24%減の1億3,800万ユーロへと縮小した。主力の車載半導体部門(ATV)は9%減の3億7,700万ユーロと、後退幅が比較的小さい。1-3月期(第2四半期)はATV部門の売り上げが大きく拡大すると予想している。
\同社は景気の悪化を受けて昨秋、コスト削減方針を打ち出した。経営環境が悪化しても利益を確保することが目的で、13年9月通期は売上高営業利益率で5~9%を達成する意向だ。
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