メディア大手の独Bertelsmann(ギュータースロー)は1月31日、保有する放送子会社RTLの株式を一部放出する意向を明らかにした。売却益を事業のデジタル化・国際化などの成長戦略に投入する。
\Bertelsmannは現在、RTL株92.3%を保有。部分放出により約75%まで引き下げる。時価総額(116億ユーロ)を元に計算すると、17%を手放した場合、売却益は約20億ユーロに上る。
\Bertelsmannは昨年9月、成長戦略を打ち出した。国際化の強化に向けては中国、インド、ブラジル3カ国の売り上げを倍増させるほか、米国事業の再強化にも取り組む考え。
\Bertelsmannのオーナーである富豪モーン家は同社の上場を望んでおらず、成長戦略の資金は子会社RTLの部分売却でねん出する。
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