ドイツ政府は6日の閣議で、「デポジット飲料容器販売に際しての販売店の表示義務」政令案を承認した。ワンウェー容器かリターナブル容器かが消費者に分からないケースが多いことを踏まえ、どちらの容器であるかを分かりやすく表示することを小売事業者に義務づける内容。今後、連邦議会(下院)と州の代表で構成される連邦参議院(上院)で審議される予定だ。
\施行されると、飲料販売事業者は商品棚ないし商品のすぐそばにワンウェー容器であれば「Einweg(使い捨て)」、リターナブル容器であれば「Mehrweg(再使用)」とはっきり表示することを義務づけられる。文字の大きさは各店舗に掲示される販売価格の通常サイズよりも大きくなければならない。対象となる事業者には通販・インターネット販売事業者も含まれ、カタログないしサイト上に明確な表示を義務づけられる。自動販売機と店舗面積200平方メートル以下の事業者には適用されない。
\同政令案を作成した背景には、環境に優しいリターナブル容器が飲料容器全体に占める割合が2004年の68.2%から10年には50.1%へと低下したことがある。リターナブル容器なのかワンウェー容器なのかを一目で区別できるようになれば、環境意識の高い消費者は迷うことなくリターナブル製品を購入できるようになる、と政府は期待している。
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