台湾のパソコン大手Acerは今年、ドイツでの販売台数で2ケタ台の伸びを確保する意向だ。独法人のヴィルフリート・トム社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにしたもので、タブレットPCや法人事業に期待をかけている。
\同社はパソコンの世界市場で4位に付けているものの、タブレットの流行には完全に乗り遅れた。今年はばん回に向けて年初にタブレットを発売。価格は119ユーロと低く、特に低価格帯の「Kindle Fire」(159ユーロから)を持つ米Amazonから顧客を奪い取る意向だ。ノートパソコンとタブレットの機能をあわせ持つハイブリッドパソコンについても市場成長の余地が大きいと期待している。
\ドイツのパソコン市場に占める法人向けの割合は約50%に上る。一方、Acerの独売上に占める同事業の割合は25%程度にとどまっているため、トム社長は市場開拓のポテンシャルは大きいと指摘。法人需要の掘り起こしに意欲を示した。
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