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2013/2/13

企業情報

Fressnapf Tiernahrungs GmbH―景気低迷のなかで増収確保―

この記事の要約

ペット用品の欧州小売最大手Fressnapf(クレーフェルト)が5日発表した2012年通期の売上高は14億6,000万ユーロで、前年を7%上回った。主力のドイツ国内が6%増の9億7,000万ユーロで、国外も10%増の4億 […]

ペット用品の欧州小売最大手Fressnapf(クレーフェルト)が5日発表した2012年通期の売上高は14億6,000万ユーロで、前年を7%上回った。主力のドイツ国内が6%増の9億7,000万ユーロで、国外も10%増の4億9,000万ユーロに拡大。景気が低迷するなかで業績を拡大した。

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『ヴェルト』紙によると、ペットの種類別にみた売上高ではネコ用製品が最も高い伸びを示し、犬用品も成長を確保した。一方、げっ歯目(ネズミ、ハムスターなど)と鳥用は横ばいで、魚用は前年を下回った。

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成長のけん引役はペットフードで、ドッグフードは5%増えた。エサ皿や引き綱などの付属品は2%の伸びにとどまった。

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販売チャンネルの主軸は実店舗で、オンライン通販はこれまでのところ赤字を計上している。ただ、高価格・高品質のペットフードを扱う小規模のネットショップは好調で、2ケタ台の増収を達成したという。

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Fressnapfはフランチャイズ方式でペット用品を総合的に取り扱っており、展開する店舗数は欧州全体で1,240店(うち国外417店)に上る。昨年10月にはポーランドに進出し、ワルシャワに店舗面積600平方メートルの第1号店をオープンした。

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同社のテラー社長は「ペットの飼い主は、収入が落ちるなど経済的に厳しい状況に置かれても、えさ代は最後まで削らない。その意味で、ペットフードは非常に危機に強い業界だ」と述べ、今後も新規開店を推し進める方針を示した。

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