デンマークの年金ファンドや独シーメンスなどの投資家からなるコンソーシアムは8日、ドイツ最北ジルト島の西32キロの海域に風力発電パークButendiekを建設すると発表した。海底送電網の敷設が遅れるなどして発電した電力を供給できない場合の補償ルールが昨年末に策定されたことで、安心して事業を展開できるようになったことが背景にあり、業界内にはこれまで凍結されていた洋上風力発電パークの敷設プロジェクトが再び動き出すとの期待が広がっている。
\2014年に着工し、タービン80基を設置。2015年から稼働を開始する。発電容量は288メガワットで、37万世帯に電力を供給する。タービンはシーメンスが供給。同社は10年間の保守サービスも含め7億ユーロ強で受注した。
\事業資金は約14億ユーロに上る。そのうち9億3,700万ユーロを独政策金融機関KfWを中心とするシンジケート団の融資で賄う。
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