スイスの重電大手ABB(チューリヒ)が14日発表した2012年12月期決算の最終利益は前期比15%減の27億400万米ドルに縮小した。電力設備部門で減損処理を実施したことが響いた格好で、営業利益(EBIT)も13%減の40億5,800万ドルに落ち込んだ。売上高は393億3,600万ドルで、4%増加した。
\新規受注高は横ばいの402億3,200万ドル。南北アメリカ大陸は米低圧機器大手のThomas & Bettsを買収した効果もあり32%増加し、中東も28%拡大したものの、足元の欧州は6%減少した。アジアも中国(10%減)、インド(41%減)が振るわず、13%落ち込んでいる。
\電力設備部門で減損処理を余儀なくされたのは、過去に悪条件で受注を獲得していたため。第4四半期に3億5,000万ドルを計上した。
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