ケーブルテレビ(CATV)独最大手のKabel Deutschland(KD、ウンターフェーリング)は19日、独市場4位のTele Columbusを買収する計画に対し独連邦カルテル庁から変更を要求されたことを明らかにした。KDは買収に向けてすでに、Tele Columbusの一部事業を買収後に放出する譲歩案を提示。新たな譲歩はしない意向を示しており、買収計画を断念した格好だ。
\Tele Columbusは独東部とヘッセン、ノルトライン・ヴェストファーレン州を中心に光ケーブル事業を展開している。接続する世帯数は210万。KDは昨年5月、銀行や投資会社のコンソーシアムから同社を6億1,800万ユーロで買収することを取り決めた。
\買収に当たってはTele Columbusの顧客の約20%に当たる計43万世帯向けの事業を売却する意向をカルテル庁に示していた。だが、カルテル庁はさらなる譲歩を要求。同社は採算が合わないとして受け入れを拒否した。
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