コスト削減に取り組む大手企業が増えている。景気低迷や競争激化を受けて利益が減少したり赤字を計上するケースが増えているためで、経済紙『ハンデルスブラット』の試算によると、DAX(ドイツ株価指数)採用30社が現在行っているコスト圧縮プログラムの削減目標額は計200億ユーロを超える。電機大手のシーメンスは2014年までにグループ全体で年60億ユーロ、ドイツ銀行は15年までに同45億ユーロを引き下げる計画だ。
\インフィニオン(半導体大手)は昨秋、13年9月通期決算で利益を確保するために1億ユーロ以上のコスト圧縮方針を打ち出した。ダイムラー(自動車)も昨年秋に開始したコスト改善プログラム「Fit for Leadership」で、14年末までに20億ユーロを削減する。ルフトハンザ(航空)は15年までに年15億ユーロ、BASF(化学)も同年末までに10億ユーロの圧縮を目指す。
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