電機大手のSiemens(ミュンヘン)が同社とNokiaの通信設備合弁会社、Nokia Siemens Networks(NSN)への出資比率を引き下げることを検討しているもようだ。英『ファイナンシャル・タイムズ』紙が報じた。Siemensはコメントを控えている。
\NSNはNokiaとSiemensが2007年に折半出資で設立した企業。中国競合の急速な台頭や激しい価格競争を受けて経営状態は当初から悪く、両社の財務を圧迫している。このため2社は10年、新たな出資者の模索を開始。投資会社が出資に関心を示したものの、取引金額で折り合いがつかず決裂した。
\これを受けて両社は11年、計10億ユーロを投じてNSNの経営再建に着手。その効果もあり、12年7-9月期に営業黒字化に成功した。合弁契約の期限が今年4月初旬に切れ、その後はNSNの資本を売却できることから、Siemensは出資比率を20%未満に引き下げたい考えという。
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