英投資会社Kingsbridge傘下の独ソックスメーカーKunert(イメンシュタット)は21日、自己管理型の経営再建計画がケンプテン区裁判所から承認されたと発表した。債権者の干渉を受けずに経営再建に必要な措置を実施し、現在投資家との間で行っている出資計画をまとめ上げる意向だ。
\同社は100年以上の歴史を持つ老舗ソックスメーカー。ピーク時には売上高が3億5,000万ユーロ、従業員数が6,000人に達したが、現在はそれぞれ5,000万ユーロ未満、1,000人へと減少している。従業員650人はモロッコの工場労働者が占める。2001年から赤字が続いており、自己資本は昨年半ば時点で、債務をわずかに70万ユーロ上回る水準まで落ち込んだ。
\Kingsbridgeは同社を05年に買収、資金と投じて経営再建につとめてきたが十分な成果が上がっていない。Kunertによると、特に退職した社員に支払う企業年金が大きな重荷になっている。現役社員と年金受給者の比率は1対4に上るという。
\