保険大手の独Allianz（ミュンヘン）が21日発表した2012年12月期決算の最終利益は54億9,100万ユーロとなり、前期から95.8％増加した。比較対象の11年12月期はギリシャ国債の減損処理で利益が圧迫されていたという事情があり、その反動が出た格好。全事業部門で営業利益が増加したことも大きい。
\営業利益は前期比20.8％増の95億100万ユーロに拡大した。資産管理部門が33.6％増の30億1,400万ユーロと特に好調だったほか、生命・医療保険と損害保険部門もそれぞれ22.1％増の29億5,500万ユーロ、12.5％増の47億1,900万ユーロに拡大した。
\大規模な自然災害は前期に比べて少なく、10月に北米を襲ったハリケーン「サンディ」に伴う保険金支払額も4億5,500万ユーロにとどまった。損保部門のコンバインドレシオ（味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する）は前期の97.8から96.3に改善した。
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